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2015/08/09(日)
仙蔵にはまだ行くところがあった。長谷川夫人のマンションである。
高級住宅街から少し離れた場所に、長谷川夫人が友人との趣味のパーティー用に借りているものだ。
慣れた手つきでオートロックを解除して、最上階の一番奥のドアを開いた。
「奥さん…待たせたね…」
「娘は帰してくれたんでしょうね」
「さあそんなことはいいから見せな」
「アッなにを」
仙蔵が乱暴にネグリジェを剥ぎ取ると、クリトリスの部分だけがむき出しになった下着があらわになった。
「ちゃんと着てたみたいだなあ、あははは」
「お願いこれを外して下さいッ」
乳首とクリトリスを三点結んで、細い糸で縛られている長谷川夫人。
目には涙が浮かんでいる。
「ダメだ、毎日これで暮らすんだ。さあ今日も見せてくれ」
「で、できません」
「早くやるんだよ!」
全裸に糸だけという異様ないでたちの長谷川夫人は、指先でクリトリスを挟んでいじりだした。
左手の指先で根元を挟んで、右手の指先を小刻みに上下しながらしごく。
ずるん、ずるん、と細長いクリトリスが出たり入ったりする。長谷川夫人は数センチもするぐらいのクリトリスをもっていたのだ。
「ようしそのぐらいでいい。今日はお土産がある」
仙蔵の手には細いリングがあった。
「クリの先に鈴をつけておこう、な」
「あれ何を」
「腰突き出せ!」
ずるーんと根元までリングがはまり、長谷川夫人のクリトリスは見るも無惨なむき出しになった。
仙蔵はクリトリスを軽く手で握り、ギュッギュッと繰り返した。
「はんっはんっ」
「どうした、気持ちいいか、いつもクリチンポ擦って遊んでんだろ、ほれ言ってみろ」
「ハッハッ、ハイ、いつも触ってますっ」
「ズボズボしごいてるからこんなにデカいクリになったんだろ!」
「ハイあたしは…毎日クリを…ズボズボしごいてます…ああっ」
仙蔵の手が早くなり長谷川夫人の号泣が続く。
「いつからいじりだしたんだ!」
「小学校です…」
「毎日止められないんだろ」
「ああっはい止められないです」
「むき出しパンツにリングだ。歩くたびこすれて幸せだろう?」
仙蔵は右手でクリを握りながら、左の指3本を膣にずるりと差し込んで、クリトリスの真裏にある膨らみを力任せに押した。
「はあーっ、いくうっ」
クリトリスが固くなり、長谷川夫人が押しつけるように仙蔵の手と指に体を預けてきた。
「ひぃぃもうどうにでもして!」
ソファから転げ落ちた長谷川夫人は、両手でクリトリスを挟んで、ヘラヘラと擦り続けていた。
高級住宅街から少し離れた場所に、長谷川夫人が友人との趣味のパーティー用に借りているものだ。
慣れた手つきでオートロックを解除して、最上階の一番奥のドアを開いた。
「奥さん…待たせたね…」
「娘は帰してくれたんでしょうね」
「さあそんなことはいいから見せな」
「アッなにを」
仙蔵が乱暴にネグリジェを剥ぎ取ると、クリトリスの部分だけがむき出しになった下着があらわになった。
「ちゃんと着てたみたいだなあ、あははは」
「お願いこれを外して下さいッ」
乳首とクリトリスを三点結んで、細い糸で縛られている長谷川夫人。
目には涙が浮かんでいる。
「ダメだ、毎日これで暮らすんだ。さあ今日も見せてくれ」
「で、できません」
「早くやるんだよ!」
全裸に糸だけという異様ないでたちの長谷川夫人は、指先でクリトリスを挟んでいじりだした。
左手の指先で根元を挟んで、右手の指先を小刻みに上下しながらしごく。
ずるん、ずるん、と細長いクリトリスが出たり入ったりする。長谷川夫人は数センチもするぐらいのクリトリスをもっていたのだ。
「ようしそのぐらいでいい。今日はお土産がある」
仙蔵の手には細いリングがあった。
「クリの先に鈴をつけておこう、な」
「あれ何を」
「腰突き出せ!」
ずるーんと根元までリングがはまり、長谷川夫人のクリトリスは見るも無惨なむき出しになった。
仙蔵はクリトリスを軽く手で握り、ギュッギュッと繰り返した。
「はんっはんっ」
「どうした、気持ちいいか、いつもクリチンポ擦って遊んでんだろ、ほれ言ってみろ」
「ハッハッ、ハイ、いつも触ってますっ」
「ズボズボしごいてるからこんなにデカいクリになったんだろ!」
「ハイあたしは…毎日クリを…ズボズボしごいてます…ああっ」
仙蔵の手が早くなり長谷川夫人の号泣が続く。
「いつからいじりだしたんだ!」
「小学校です…」
「毎日止められないんだろ」
「ああっはい止められないです」
「むき出しパンツにリングだ。歩くたびこすれて幸せだろう?」
仙蔵は右手でクリを握りながら、左の指3本を膣にずるりと差し込んで、クリトリスの真裏にある膨らみを力任せに押した。
「はあーっ、いくうっ」
クリトリスが固くなり、長谷川夫人が押しつけるように仙蔵の手と指に体を預けてきた。
「ひぃぃもうどうにでもして!」
ソファから転げ落ちた長谷川夫人は、両手でクリトリスを挟んで、ヘラヘラと擦り続けていた。
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2015/08/07(金)
仙蔵は山を下り、ある人物と出会っていた。かつて母の体を改造した、恨んでも恨みきれない長谷川院長の一人娘・可南子である。
「あはぁんいやあん」
深窓の令嬢とは思えない可南子の喘ぎは、アパートの一室から溢れて、
近隣に住む男たちをいきり立たせていた。
麗子の拉致と同時に、仙蔵は一緒に旅行するはずだった友達の中から、可南子をついでに拉致し、
ロッジのある山の麓の安アパートに閉じこめていたのだった。
「随分と遊んでるじゃないか、ドロドロのぐちょぐちょだぜ」
両手のヒジと両足の膝を縛られ、仰向けの蜘蛛のように股間をむき出しにした可南子は、叫んだ。
「イカせてぇお願いぃ地獄よぉこんなのー」
可南子の人一倍大きなクリトリスは、荷造り用の毛羽立った茶色い紐で括られて、天井のさびた釘に吊されていた。
仙蔵は小さな筆に淫薬を浸して、充血した突起をゆるゆると撫で続けた。
「どんなにパックリいやらしい下の口を開けたって、何も入れてやらないぞ。」
「ひぃぃやめて、狂っちゃう狂っちゃう」
荷造りの紐がぐいと引かれ、また可南子が叫ぶ。
「はぁんはぁん、クリがクリが痛いのぉ」
廊下に面した窓の割れたガラスの隙間からは、風呂も入っていないようなホームレス寸前の日雇い労働の男たちが息を殺してのぞき込んでいる。
「イカして欲しいか、ええ?」
小指の先ほどに膨れ上がったクリトリスの先から、じわりと水滴が溢れ出た。
「はちきれそうだなあ、おい」
ニヤニヤしながら仙蔵は大きな声で言った。
「誰でもいいから可南子のデカいクリなめて下さい!って言えよ」
「イヤっイヤ」
「そうかじゃあしばらくまたこれだぞ!」
いっそう激しく小刻みを筆を走らせ、クリトリスの周囲を円を描くように撫でる仙蔵。
また紐をグイと引くと可南子が叫んだ。
「お願いっ!誰でもいいから可南子のデカいクリなめて下さい!イカせて!イカせて!死んじゃうッ」
その言葉を合図のように、四五人の汗臭い男がなだれ込んできた。
一人の男がネバネバした唾液を垂らしながら、膨らみ切ったクリトリスに吸い尽く。
「姉ちゃん姉ちゃん、乳首ぐらいあるなあ、姉ちゃんの豆はよ、へへへ」
「アッ、ふぅアッいっいっイクイク」
可南子が絶頂を迎えると同時にすぽーんと紐が外れ、踏ん張って浮かしていた白い尻が床に落ちると、わらわらと男たちが細身の体に群がった。
「あとは好きにしてくれ、穴という穴にぶち込んでいいから。その代わり…」
「へい旦那、使い終わったら必ずお豆に薬塗って吊しときます。大丈夫でさぁ」
「20人からの野郎が前後ろぶち込みながら交代でグリグリしごいてりゃ、化け物みたいな豆になりますよ。」
「いやあ助けてーあたし処女なのっ」
男たちの中に歓声が上がった。
「不公平は無しにしようや」
リーダー格の体か大きい男が、太い声で言いながら汚れた作業服のポケットからスタミナドリンクのビンを取り出して、ベロベロと舐め始めた。
「いやぁっいやぁっ」
男たちのひび割れたゴツゴツした指先がクリトリスの皮を乱暴にずるりと引っ張ると、可南子の股間からは、だらだらと生ぬるい液体が流れ出た。
滑り込ませるようにスタミナドリンクのビンを割れ目に押し込まれ、クリトリスをゴシゴシとさらに激しくしごかれ、
「むはっむはっいいっいいっクリ気持ちいいいい、クリ気持ちいい」
とだらけた表情の可南子を置き去りにして、仙蔵は帰り道を急いだのだった。
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2015/08/05(水)
「蒸れているね……」
「は、はひっ!?」
「言っただろう? 蒸れていたら噛み殺すと……」
「ひゃふっ、はひぃんっ!! そ、そんなとこ噛まないでくださいっ!!
やああっ、こりこりって、怖いです噛み殺さないでくださいぃっ!!」
「まったく、よく囀る……」
「ひぃっ、はひぃぃっ! やらぁぁ、私の身体は――さんのものになる予定なのにぃぃ」
「待て」
「なんだい」
「そいつは将来あいつのオンナになる予定だ。膜は破るなよ」
「ふん。まあ仕方ないね。僕も噛み殺すことにしか興味がないし」
「はひっ、はひぃぃっ、そんなとこ噛みながら冷静にお話しないでくださいっ!」
「うるさいな。さっさと殺すことにしようか」
「はひっ、ひっ、やあああんっ! イッちゃ……うううっ、やだやだっ、我慢するんですーっ!」
「クリイキならノーカウントだ。せっかくだから楽しむんだな」
「ひどいですっ、みなさん悪魔ですっ! 男の人はみんなケダモノですーー!!」
「まったく耳障りな……ほら、トドメだ」
「きゃひっ!? あひいいいっ!! だ、だめですっ、そんなことしたらっ!
あああああっ、イクッ、イッちゃいますっ、うあああんっ、ごめんなさいっ! ――さんっ、
イッちゃうです! クリちゃん噛まれて殺されちゃいますっ! あああ~~~~~~っっ!!」
「は、はひっ!?」
「言っただろう? 蒸れていたら噛み殺すと……」
「ひゃふっ、はひぃんっ!! そ、そんなとこ噛まないでくださいっ!!
やああっ、こりこりって、怖いです噛み殺さないでくださいぃっ!!」
「まったく、よく囀る……」
「ひぃっ、はひぃぃっ! やらぁぁ、私の身体は――さんのものになる予定なのにぃぃ」
「待て」
「なんだい」
「そいつは将来あいつのオンナになる予定だ。膜は破るなよ」
「ふん。まあ仕方ないね。僕も噛み殺すことにしか興味がないし」
「はひっ、はひぃぃっ、そんなとこ噛みながら冷静にお話しないでくださいっ!」
「うるさいな。さっさと殺すことにしようか」
「はひっ、ひっ、やあああんっ! イッちゃ……うううっ、やだやだっ、我慢するんですーっ!」
「クリイキならノーカウントだ。せっかくだから楽しむんだな」
「ひどいですっ、みなさん悪魔ですっ! 男の人はみんなケダモノですーー!!」
「まったく耳障りな……ほら、トドメだ」
「きゃひっ!? あひいいいっ!! だ、だめですっ、そんなことしたらっ!
あああああっ、イクッ、イッちゃいますっ、うあああんっ、ごめんなさいっ! ――さんっ、
イッちゃうです! クリちゃん噛まれて殺されちゃいますっ! あああ~~~~~~っっ!!」
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2015/08/04(火)
「いつぞハいつぞハと狙いすましてゐた甲斐があつて、今日といふ今日、とうとうとらまへたア」
ぬるめいた物が足に絡まり、あっと思ったときにはもう、四肢を絡めとられていました。
これが物凄い力で、そのくせ妙に器用にするする蠢くもので、女の着物はたちまち脱がされてしまいました。
ここに来てようやく、女は悲鳴を上げましたが、手遅れです。
搗きたての餅のように滑らかで柔らかな乳房は、赤黒い触手に吸い付かれています。
触手には大小さまざまな吸盤がついておりましたので、乳房に巻きついたのは触手の1本だけと言っても、あちこち揉みまわされてしまい、つつましくあった乳首もたちまち尖りだしてしまいました。
優美な曲線を描く腰から、むっちりと肉付きのよい腿までは、また別の触手が絡み付いて、さらに奥を目指してうぞうぞとくねっています。
せめてあの部分だけは死守したいと、女は内腿に力を込めましたが、なにしろとらえどころのない粘膜に覆われた触手ですから、かえってその圧力を楽しむかのようにじわじわと、腿と腿の間を這いまわりました。
女の抗いもむなしく、触手の先端はさほど時間もかからずに隠しどころに到達します。
触手はその入り口を丹念になぞり、しかし中には入らず、その上にある陰核を狙いました。
小さくちぢかまった陰核を突つくと、女はさらに悲鳴をあげます。
触手は構わず、吸盤の小さいものを陰核の上にかぶせました。
触手よりもよっぽど細やかな収縮をしてみせる吸盤は、小さな陰核を逃がすことなく、づっぽりと張り付いてみせます。
ぐぬぐぬ ぐぬぐぬ
女の口からこぼれたのは、悲鳴と言うより、愉悦のそれです。
女の陰核というのは非常に敏感で、しかも性の快楽に直結している、それを吸盤にぐいぐい吸い揉みされるのだからたまりません。
異形が相手というのに、女のこつぼは耐え難い快さに膨れ上がり、淫水を零しだしました。
異形が待っていたのは淫水です。
すかさずひょっとこのような口を隠しどころに突き出し、ずるずるとすすりました。
アアと嬌声をあげて、女は腰を揺らします。
その拍子に吸盤が陰核から外れ、赤く熟れ膨らんだ陰核が外気に晒されました。
けれどそれも一瞬のこと、淫水を吸うのに気をとられた触手がおざなりに陰核を撫でるので、触手の粘膜にこすりあげられる新しい刺激が女を責めます。
女の様子から、陰核への刺激を変えることを学んだ触手は、触手の先端だけを陰核に当てて、小刻みに揺らしました。
女はすすり泣き声で答えます。
ぬらぬら、どくどく、淫水は尽きることを知らず溢れ続ける。
触手の1本がするするとこつぼに入りこみ、内側から陰核を押し上げます。
ますますいきり立つ陰核に、細い細い触手が絡みつき、きゅうきゅうと絞り上げました。
アーッと引き絞った声を上げて腰をそらし、女はついに気をやりました。
異形の大蛸は存分に淫水をすすり終わったので、口をこつぼから引き抜きます。
そこで、すっかり脱力してしまった女の首元から、乳房を通り、臍の下まで這うものがありました。
小蛸です。
「親方が仕舞ふと、またおれがこのいぼでさねがしらからけもとの穴までこすつてこすつて気をやらせた上ですいだしてやる」
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2015/08/03(月)
「あ……、あ……ひぁ……」
薄暗い室内に女の喘ぎ声が響いていた。
やや掠れ気味ではあるが艶やかなその声に混ざって、微かな機械音と金属音が聞こえてくる。
前者は均一に変わることなく、対する後者は不規則に。だがどちらも無機質な音という点では変わりがなく、それが反語的に女の嬌声を際立たせていた。
もうどれくらいの間、こうしているのだろうか。彼女──アリスは混濁した頭でそんなことを考えた。
顎を持ち上げて周囲に視線を走らせたが、ただただ薄暗い闇が広がるばかりで何も分からない。せめて窓の一つでもあれば、大体の時間くらいは分かるのだが。
「ぅあ……誰か……誰かいないの……」
弱々しい声をもらしたが、アリスにも分かっている。ここには誰もいないし、誰かが来たとしてもそれは決して自分の味方ではない。
アリスは敗軍の兵として捕えられた身であり、ここは敵地の真ん中である。そして祖国は既に亡い。助けなど来るはずがないのだ。
アリスは黒い長い髪を揺らしながら、耐えるように唇を噛み締めた。
助けが来ないのなら、自分で逃げ出すまでである。今の自分に出来るのはその機会を待つことだと言い聞かせる。
「……負ける……ものかっ」
身じろぎをする度に、両腕を拘束する鎖が耳障りな音をたてて室内に反響した。
アリスは手首を頭上で一纏めにされて天井から吊り下げられ、膝立ちの体勢を強制されているのだ。膝は大きく開いた状態で、膝裏に棒を渡されて固定され、更に下半身は丸裸に剥かれてしまっている。そのうえで、
「……っ、あ……ああ……っ」
剥身のクリトリスに卵形の玩具を貼りつけられていた。
ローターはテープで固定され、更にその上から二本の黒いゴムを使って押さえられている。
ゴムが限界近くまで引き伸されているせいで、振動し続ける玩具は少しもズレることなくアリスの陰核に押し付けられている。
一体この状態で、どれくらい放置されているのだろう。
振動自体はそこまで激しくないので、当初は『この程度なら』とタカをくくっていたアリスだったが、今ではそれを撤回せざるを得なかった。
「あ、あ、あ……、ああっ! だめ……だめっ!」
白い腿が震え、腰がカクカクと揺れる。
アリスのクリトリスは延々と責められて、すっかり膨れ上がってしまっているのだ。
そこになおも刺激を送り続けられては耐えられる筈などない。アリスは処女であるのだから尚更だ。
露にされた秘裂からはどろりとした愛液が垂れ落ち、身を捩ると腿がそれを受け止めるような格好になる。
火照った肌が自らの股間の惨状を遠回しに伝えてくるようで、それがたまらなく恥ずかしかった。
「いや……っ、いやぁ……」
アリスは耐えるように頭を振ったが、クリトリスに送り込まれる刺激からは逃げられない。
腰の奥から全身が締めつけられるような切なさが生まれ、それが全身に波及していく。
背中を汗が流れ落ちる感覚にすら、体がピクリとはねてしまう。
それでもローターは止まらない。淡々と震え続け、クリトリスを痺れさせて快楽を送り込んでくる。
頭の中まで蕩かされていくような快感に、全身の痙攣が止まらなくなった。
「あ……あああっ!……い、あ、あっ! あああーっ!」
ガクガクと全身を震わせながら、アリスは何度目か分からない絶頂を迎えた。
何の手出しもされていない秘唇が物欲しげにヒクつき、濃厚な粘液が床へと滴り落ちる。「あ……ああ……いやぁ……もう止まってぇ……」
ぐったりと脱力するが、ローターが止まることはない。
絶頂してより感度の高まった陰核に、無慈悲なまでの快楽振動が与えられ、アリスは休む間もなく髪を振り乱した。
自分では見えないが、玩具を貼りつけられたクリトリスは充血して赤くなって、とてもいやらしい姿になってしまっているのだろう。
思わずそんなことを想像してしまい、アリスは顔を真っ赤に火照らせた。
処女のアリスでもささやかな自慰くらいはしたことがある。自分の指でクリトリスを撫でたことも、少ないながらも経験があるのだ。
そのおかげで、自らの肉芽がいやらしく膨らんでいるところがリアルに想像できてしまい、顔の熱を振り払うように頭を左右に振りたくった。
だが熱は冷めるどころか、ますます火照りを増していく。剥き上げられて固くなった陰核が、ヒクヒクと震える様すら感じ取れる。
その感覚で思い出していた。自分の指で慰めた時の感触と、その時の快楽を。
「ふぁぁ……」
とろとろと蜜を垂れ流しながら、アリスは恍惚と唇を震わせた。
勿論、自分で慰めた時と今とでは全然違う。自慰をしたことはあっても、いつも達する手前で止めてしまっていたので絶頂など知らなかったし、こんな風に延々と刺激することも当然なかった。
クリトリスを責め続けられることが、こんなにも辛いとは想像もしていなかったのだ。
アリスも女である以上、捕えられれば男たちの慰み者にされるのだろうと覚悟は決めていたが、こんな仕打ちを受けるとは夢にも思っていなかった。
(こんな小さな玩具に……)
余りにも屈辱的だった。だが。
(体が……おかしくなる……)
きつく閉じていた眦が切なそうに震える。
屈辱的ではあるが、相手はただの玩具なのだ。人間──敵国の男に嬲られるよりはマシではないだろうか。そんな考えが脳裏をよぎる。少なくとも、犯されて慰み者にされるよりは遥かにマシだろう。
そう考えてしまうと少しだけ気が弛み、腰の奥でジワリと快感が膨らんだ。
「ああ……あ……ああ、あ、あ……」
アリスは怪しい昂奮に体を震わせながら、甘い喘ぎを響かせた。
延々と送り込まれる快楽は確かに辛かったが、苦痛といえる程に強くもない。振動そのものが微弱であるし、均一なリズムなので変化もない。
気付けば、いつの間にか自分で腰を揺らしていた。
「ああ……こんな……」
潤んだ目を歪めたが、腰の動きを止めることはできなかった。悩ましげに腰をくねらせながら、ポタポタと涙をこぼす。
悔しさもあったが、それ以上に辛さが勝っていた。
「あぅ……こんな……こんなの、もどかしい……」
アリスは延々とこのローターに責められているのだ。
振動は少しも変わらず、弱まることもなければ強まることもない。
長時間おなじ刺激を受け続けていれば、それに慣れてしまうのは当然である。
「い……ああぁ……ああっ……」
ガチャガチャと鎖を鳴らしながらアリスは身悶えた。
体はどこまでも昂っているのに、刺激がそれに追いつかない。微弱で平坦な振動ではもう物足りなかった。
(こんなのじゃ……イケないぃ……)
だが体を揺すっても頭上で鎖が音をたてるだけで、ローターの動きは変わらない。
止まりはしないが、強まることもない。生殺しのまま、止まることだけはなく動き続ける。
「誰か……誰かぁ……」
薄暗い部屋にアリスの喘ぎがこだまする。
少し前まで聞こえていた機械音と金属音は、喘ぎに消されて聞こえなくなっていた。
おわり