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2015/07/06(月)
「ちょ、リンちゃん、どうしたの? 怒っちゃったのなら謝…ひゃぁっ!?」
突然のネリネの奇行とその妖しげな視線に戸惑ってしまうシア。
先ほどの自分の行為に怒ってしまったのかとも思って謝罪しようとするものの、ネリネはそんなシアの様子などお構いなしにシアの乳房を揉みしだいていた。
単調に両胸を揉むだけだった自分の行為とはまるで違うネリネの巧みな愛撫。
小さな掌を目いっぱいに広げてシアの乳房を包み込み、ゆっくりと、だが絶妙な力加減で揉み、窪みで乳首を擦らせてくる。
ただそれだけで、軽い悲鳴をあげてしまうシアにネリネは淫靡に微笑む。
「ふふ…。シアちゃんの胸、とっても敏感なんですね…。形も綺麗だし、とっても可愛いです…」
「…リ、リンちゃん……!?」
口元の笑みをさらに深めて微笑むネリネにシアは信じられないものを見たかのように愕然した表情を浮かべる。
幼少時からの知り合いである筈の少女が浮かべる笑みは今までに見たことが無いもので、それは穢れを知らぬ少女の微笑みなどではなく、成熟した女の笑みだった。
そんなネリネの表情と妖艶な視線に、シアの身体はまるで金縛りにでもあったかのようにぴくりとも動かなくなってしまっていた。
「…ゃっ…やめてぇ…リンちゃ、お願…ああっ!?」
か細い声で必死に抵抗するシアだったが、ネリネの細い指先で乳首を摘まれると途端に甲高い悲鳴をあげてしまう。
指の腹でシアの乳首をこりこりと転がして、乳首が尖り始めたのを見計らって強めに摘んでしごき出すネリネ。
そうしているうちに、シアの乳首は瞬く間にぴんと立ち、更なる愛撫を求めてひくつきだした。
「…ゃっ、ぁっ、はんっ、ひゃ、ぁん、あは、ぁぁ……っ。リンちゃぁん、どうしちゃったの…?」
「くすくす。別にどうもしませんよ? ただそうしているシアちゃんがとっても可愛いから、もっともっとそんなシアちゃんが見たいだけです…」
「そ、そんな……ひぃっ、ひあぁっ、や、ぁぁぁぁ………っ!」
執拗に続くネリネの責めに、徐々にシアのあげる悲鳴に甘いものが混じり始めていたのだが、シア本人はまるで気付いていなかった。
「はぁ、んんっ、いやっ、ぁん、ゃぁぁ……っ!!」
(シアちゃん、とっても綺麗…)
ネリネは眼前で喘ぐシアをうっとりと眺めていた。
血色の良さそうなシアの健康的な肌は赤みを増し、どこか陽の光を思わせるような甘く優しい匂いがする。
雪のように白く、時に青白くすら見えてしまう自分の病人のような肌とは大違いだと思った。
すらりと均整の取れた肢体は快感に細かく震え、揉みしだいている乳房はネリネの指にぴったりと張り付いてくるかのように心地よい感触を伝えてくる。
はしたなく大きくなった自分の乳房とは違い、シアのそれは絶妙なバランスを保っていて、まるで偉大な芸術家の手によって造り出された彫像を思わせた。
大きな金色の瞳は戸惑いに揺れているものの、その戸惑いの色すらもシアの瞳の輝きを彩っているように感じられる。
時に他人に対して冷たさを感じさせることがある自分のつりあがり気味の紅い眼差しと違い、シアの瞳、シアの眼差しには誰に対しても等しく安らぎと温もりを与える力があるように思えた。そう、それはまさしく太陽のように。
(羨ましいです…。シアちゃんは私にないものをたくさん持っています…)
ネリネは羨望と嫉妬の入り混じった視線でシアを見つめ、その愛撫の手を激しくさせる。
硬く尖ったシアの乳首を指の股で挟みながら乳房を優しく揉みしだき、同時に眼前の汗ばんだうなじに唇を寄せ、舌を出してつーっと背中へ伝わせる。
「ひあぁぁぁっぁん……っ!!??」
途端にそれまで以上の悲鳴、いや嬌声をあげるシア。
そんなシアにネリネは優しく微笑みかける。
「ふふ…。気持ちいいんですね、シアちゃん。そんな可愛い声を出すなんて…」
「ち、違ぁぁっ、違うのぉ…っ! やぁっ! そこダメぇぇ……ッ!!」
睫毛を細かく震わせ、羞恥に耳まで赤くさせながら必死に否定するシアに、ネリネは無性にゾクゾクしてしまい、シアの背中にキスの雨を降らせる。
拳を握り、首を振って否定を続けるシアだったが、背筋に走る快感に徐々に抵抗する気を無くしていった。
「おっぱいも気持ちいいでしょう? 稟さま、いつもこうやって私を可愛がってくれるんです…」
「り、稟くんが…?」
「ええ。普段稟さまが私の胸にして下さることをそのままシアちゃんにしているんですよ? 尤も、稟さまの手はもっと巧みに、まるで魔法みたいに動くんですけどね」
シアの意識が背中に向かったのを感じたネリネはそう言って急に乳房を揉む手に力を込め、シアの背中に抱きついて、後ろからシアの耳元に口を寄せて囁く。
ネリネの豊満な乳房がシアの背中で潰されてその形を変える。
そのまま身体を上下させ、シアの背中でシア同様硬く尖っていた自らの胸の先端を擦らせ始める。
先ほどのシアの行為により呼び覚まされたネリネの肉欲は、シアを責めることによって容易く再燃し、熱い吐息と硬く尖りきった胸の先端に、ネリネは自分が極度の興奮状態にあることを自覚した。
シアの方もまたネリネの熱い吐息を耳に、乳首の感触を背中に感じ、霞がかった思考がさらに掻き乱されていった。
「ふぁん、ぁん、ダメ、ダメぇ…、ダメなのぉっ……あぁっ…ぁぁぁ…。……………き、気持ち、ぃぃ……気持ち、いいよぉ……っ!!」
とうとう快感に屈してしまったシアはそう言うと身体から力を抜いてしまい、中腰の姿勢から浴槽の縁にしがみ付くように手をかけた四つんばいへ崩れ落ちてしまった。
ネリネはへたり込んでしまったシアを淫靡に眺めながら、恍惚とした視線をシアの下半身へと向けていった。
ひんっ!? そ、そこはっ、そこはダメっ! やめっ、お願い、リンちゃん!」
ネリネの手に尻を撫でられ、慌てて振り向いて嘆願するシア。
だがネリネはそんなシアを一瞥しただけで、構わず太ももの方からぷりぷりしたシアの尻肉の感触を楽しむかのように優しく、ゆっくりと、そしてイヤラシク何度も何度も撫で上げていく。
その度にびくびくと跳ね上がるように反応するシアの身体。
そうしているうちに、シアの身体はその意志に反してネリネに自らの秘所を晒すように段々と尻を高く上げ始めていた。
「ふふ。シアちゃんたらもう我慢出来ないんですね? こんなにお尻を上げて…」
ネリネの言葉にはっとなり、ようやく自らの体勢に気付いたシアだったが、時既に遅く、シアが尻を下げるよりも早くネリネは僅かに開閉するシアの割れ目に顔を寄せ、そっと口付け始めた。
「やぁぁぁっ!?」
身体に電流が走ったかのように動きを止め、身を仰け反らせるシア。
ネリネはそんなシアの様子に満足そうに微笑むと、割れ目を指で左右に押し広げ、シアの秘部を完全に眼下に収めた。
鮮やかなサーモンピンクのそこは淫靡ながらも何とも言えず美しく、お湯以外の液体によってテラテラと輝いていた。
「もうこんなに濡れて…。シアちゃん、凄くえっちです…」
「嫌ぁ…言わないでぇ…」
感嘆の溜息をつくネリネにシアはいやいやと首を振るものの、ネリネはまるで気にした様子を見せずに軽く唇を舐めるとシアの秘部を直接舐め、細い指で優しく愛撫し始めた。
「あああああぁぁっ!? あんっ、あっ、やっ、ダメぇっ!」
今までにない強烈な快感に甘い声を上げるシア。
耳朶を打つその響きにネリネはうっとりと頬を染め、愛撫の手を徐々に激しいものへと変えていった。
「…ああっ! あんっ! あっ! い、いやあっ!! リンちゃん、やめてぇ…っ!」
「無理しなくてもいいんですよ、シアちゃん。…気持ち良いんでしょう?」
「ち、違ぁぁ…っ!」
か細い声で否定するシアにネリネは意地悪く微笑むとシアの蜜で濡れた指を抜き出してその口に含み、ぴちゃぴちゃと音をたてて舐めしゃぶる。
「ん、んちゅ、ちゅるっ…んふぅ。…シアちゃん、一緒に気持ち良くなりましょう?」
そう言うとネリネは再びシアの秘所へ顔を寄せ、指と舌でシアの秘部、最も敏感な突起を刺激させ始める。
それと同時に、片方の手を自らの秘所へと持っていき、大量の蜜を湧き出させていた膣内に指を突き入れて抜き差しし始めた。
「ああああっ!? あっ! あっ! あっ! や、や、やぁぁぁぁ……っ!」
「あんっ、んっ、いいっ、んふぁ、はぁっ、いい、ですぅっ、あんん…っ!」
たちまち響き渡る二つの嬌声。
片方は完全に快楽に支配された、そしてもう片方も支配されつつあるもので、二つの響きとぐちゅぐちゅという水音が徐々に絡み合い始め、複雑な音色を風呂場に響かせていった。
ぴんと立ったシアの陰核を優しく剥いて舌で転がすネリネ。
ネリネのなすがままに成り果ててしまったシアはその一挙一動に過敏に反応する。
シアの反応に気を良くしたネリネは稟のモノを愛するかのようにシアの陰核を口に含むと、それと同時に自分の膣に中指を根元まで完全に飲み込ませ、膣内で激しく掻き回す。
「ああっ! ああっ! んあ゛ぁぁ……っ!!」
「んんぅっ! はんん! ぁ、んふぅっ! んぅ、気持ち、いいっ! 気持ちいいですぅ……っ! シアちゃんも、もっと、気持ち良く、なって、くださ…あんんっ!」
「ん゛ー! んああっ! ダメ、変に、変に、なっちゃうぅぅ…! お願い、リンちゃん、もう、許してぇ…っ!」
断続的に身体を駆け巡る快感に遂に恐怖すら感じてしまい、必死に許しを乞うシアにネリネは逆にその愛撫の手を激しくさせた。
指で陰核を刺激させながら膣口に舌をねじ込み、溢れ出るシアの愛液を掻き出し、啜っていく。
「やあぁぁぁ…!? …リンちゃぁん、意地悪、しない、でぇ……あんんっ!」
「…ふふっ、ダ・メ・です♪ シアちゃんが…んぁ…可愛すぎるのが、はぁっ、いけないんですよ?」
「ふあぁぁっ! あんっ、そんなっ、ゃっ、酷ぃぃ、よぅ……っ!!」
ネリネを非難するシアだったが、その瞳は既に完全に快楽に支配されており、無意識に尻を高く突き上げてネリネの顔に押し付け、淫らに腰を蠢かせていた。
「…ぁん、あんっ、ああっ、ダメェ、……気持ちいい、気持ちいいよぅ! リンちゃん、私、気持ちいいのぉ! もう、もう、ダメェ……ッ!!」
「シアちゃん、もうイキそうなんですね!? 私も、です…っ! 一緒に、一緒にイキましょう……っ!!」
真っ白になった頭を激しく振って悶えるシアに共に絶頂が近いことを悟ったネリネは、シアを責める手と自らを慰める手を激しく、我武者羅に動かした。
「ダメっ! ダメぇっ! ホントに、ダメなのぉっ! ぁんっ! あんっ! あ、あ、あああぁぁぁぁ………!!」
「シアちゃん! シアちゃん! 私もっ、私も、もう! イク! イッちゃ、あっ、ああああああぁぁぁ……!!」
そうして重なり合った絶叫の後、びくびくと身体を震わせていたシアとネリネは力なくへたり込んでいった。
その後、
「うわ~~ん!! リンちゃんに汚された~! 初めては稟くんにって決めてたのに~!!」
「ご、ごめんなさい!! ごめんなさい!! 本当にごめんなさいぃ~!!!」
半べそになって喚くシアと、ようやく冷静になって自分の行為を思い返し、ひたすら謝り続けるネリネの姿があった。